ギラン・バレー症候群 治療とリハビリの記録

2018年3月にギラン・バレー症候群を発症してから米国ハワイで治療とリハビリを行なってきた。アメリカと日本の比較も含めて参考までに治療の経緯を記録する。

ギランバレーに咬まれた??

2018年3月25日

この頃からは自分が話したことや聞いたことを記憶している。それまでも耳は聞こえていたはずなのに何も記憶に残っていないのは、病室の会話のほとんどが英語だったことが理由の1つかもしれない・・・。

使用されている薬についてや悪夢を見ないようにするにはどうしたらいいか話したり、毛布をかける場所を具体的に指示したりして、筆談でコミュニケーションが取れるようになってきた。

 

2018年3月26日

この日も妻や看護師さんにたくさん質問をして、例えば自発呼吸をした方がいいのか?午後は何をするのか?と聞いたり、どこかが痛いと訴えたりという具合であった。

またリハビリで手足のエクササイズを1日に数回行うようになった。

 

ギランバレーに咬まれた??

入院して2週間は意識が朦朧としていて、自分がどこで何をしているのか分からなかった。そして、その後1週間ぐらいかけて少しずつ自分の置かれている状況を理解していった。ギラン・バレー症候群がどういう病気か理解したのは、何と入院してから3週間も経った後だった。

入院前後に自分でこの病気についてWikipediaで調べた記憶があって、それによるとギランバレーというキツネに似た白い毛並の動物がいてそれに咬まれると病気になるということだった。

意識が戻ってきた頃に妻に聞いてみた(筆談で)。

「僕はギランバレーに咬まれたのか?」

「えっ、何?咬まれた??インフルエンザのワクチンが原因かもしれないんだって。」

「・・・?ワクチンがギランバレーの毒に汚染されてた?」

「えっ?ギラン・バレーって病気を発見した人の名前だよ(笑)」

「・・・!」

と、驚愕の事実が判明した。僕は夢の中でWikipediaで調べたことを本当だと思い込んでいたのである。