ギラン・バレー症候群 治療とリハビリの記録

2018年3月にギラン・バレー症候群を発症してから米国ハワイで治療とリハビリを行なってきた。アメリカと日本の比較も含めて参考までに治療の経緯を記録する。

2ヶ月ぶりの帰宅

5月10日に2ヶ月ぶりに自宅に戻った。

ホノルルから直接日本に行ってリハビリをすることになっていたら、もう2度とヒロには戻らない可能性もあった。しかしヒロでも自宅から通ってリハビリを続けられることが分かったので、それが一番いいということになった。

日本に戻っていたら、まずリハビリ施設や病院に通うのが大変だったかもしれない。東京でわざわざ車を買おうとは思わないし、電車やバスで通うとしたらそれだけで疲れてしまうかもしれない。

それに対してヒロでは、リハビリ施設も病院も家から車で10分足らずの距離にあって妻の運転で連れて行ってもらえる。この町がこんなに便利だとは今まで気付かなかった!

 

ホノルルのRehabに入院していた5月初めにハワイ島のキラウエア火山の噴火が起こって、ヒロでも大きな地震があったと聞いていたが、特に家に変わりはなかった。自宅は平屋の一軒家で玄関に入る時に3段の階段があるが室内の床には段差はなく特に転ぶ危険がある場所もない。浴室には転倒防止のためのシャワーマットと椅子を買ってバスタブの中に置いた。

ヒロにはRehabの分院のRehab at Hiloがあるので、そこに自宅から通って引き続きPTとOTのリハビリを受ける。またその施設にはSTのセラピストがいないので、ライフケアセンター(老人ホーム)のリハビリ施設に通って発話の訓練を受ける。だいたい週に4日間はリハビリ施設に通うことになるが、混んでいるらしく6月4日から開始することになった。

それ以外に自宅でも毎日リハビリを行う。PT, OT, STそれぞれ宿題がある。1日のリハビリの流れは以下のような感じである。全身のリハビリが必要なので、1日中リハビリをしている。

- 散歩、軽いジョギング(20分)
- ストレッチ(15分)
- 自宅ST,OT(顔、口、舌、目の訓練)(15分)
- 自宅PT(下半身、プランク)(45分)
- 買い物その他外出(これもOT)(1時間)
- リハビリ施設(PT, OT, ST)(45分~2時間30分)
- 自宅ST(発話、顔、口、舌)(20分)
- 自宅OT(腕のダンベル運動、指)(30分)
- 自宅ST,OT(顔、口、舌、目)(15分)

 

自宅でのリハビリ生活が始まった。いつ体は回復するのか、いつから社会復帰できるのか、これから先どれだけリハビリを続けるのか、この時はまだ何も分からなかった。