ギラン・バレー症候群 治療とリハビリの記録

2018年3月にギラン・バレー症候群を発症してから米国ハワイで治療とリハビリを行なってきた。アメリカと日本の比較も含めて参考までに治療の経緯を記録する。

退院

2018年5月10日

いよいよRehabを退院する日が来た。ヒロメディカルセンターも含めると2ヶ月に及ぶ入院生活が終了する。

米国のリハビリ病院は患者をどれだけ早く自宅に戻せるか?で評価されるらしく、入院日数の短さを売りにして病院が競っているようである。Rehabも平均の入院日数は12日間と短い。考えてみれば患者が求めていることは早く自宅で生活できるようになることなので、当たり前の評価基準なのだろう。でも日本ではこういう評価の仕方はしないんじゃないかな?

僕は体の運動機能の状態から言えばすぐに退院させられてもおかしくなかったが、おそらく目に問題があったので3週間も入院させてもらったのだと思う。おかげで麻痺しているとはいえある程度体が動く状態でレベルの高い理学療法を受けることができた。療法士はきついトレーニングを僕にやらせて楽しそうだったけど。。。

何はともあれ、Rehabでのリハビリ入院生活は、苦しくもあり楽しくもあり充実したものだった。

 

僕は日本で入院をしたことがないので比較はできないが、個人的にはアメリカで入院できてよかったと思っている。

医療のレベルはアメリカと日本で大差はないだろうし、病院の医療スタッフの質は平均的には日本の方が高いと想像するが、日本にもアメリカにも優秀なスタッフもいれば、そうでないスタッフもいるだろう。

ヒロメディカルセンターでの入院は、かなり特別な待遇だったような気がする。ICUでは看護師1人が昼も夜もずっと僕の病室に待機していたが、そんなことは普通あり得ないのではないだろうか?理由は分からないが、異国の地で夫婦2人で他の家族にも頼れないという状況だったので不憫に思って手厚い対応をしてくれたのかもしれない。

またヒロメディカルセンターでもRehabでも入院していた2ヶ月の間、病室はずっと個室にしてもらった。日本でもお金を余計に払えば個室に入れるだろう。しかし後で分かったことだが、アメリカでは保険に入っていれば医療費の自己負担が驚くほど少ないので、個室でも多人数の部屋でも自分で負担する医療費に変わりはなかったのである。