ギラン・バレー症候群 治療とリハビリの記録

2018年3月にギラン・バレー症候群を発症してから米国ハワイで治療とリハビリを行なってきた。アメリカと日本の比較も含めて参考までに治療の経緯を記録する。

ギラン・バレー症候群 これまでの概要

発症時の症状:

ギラン・バレー症候群の亜型と言われるミラー・フィッシャー症候群を患った。発症時はまず複視の症状が表れて物が2重に見えて、しだいに体が麻痺していって動けなくなった。発症前には軽い風邪のような症状が続いていた。

 

病院での治療:

ハワイ島にあるヒロメディカルセンターで入院初日からIVIG(免疫グロブリン製剤)を5日間×2回投与した。入院2日目から人工呼吸器を気管挿管して23日間装着していた。嚥下(飲み込み)障害があったので、チューブを使い必要な栄養を胃に直接注入していた。ヒロメディカルセンターには計41日間入院して、そのうち集中治療室に34日間いた。

 

入院時の状態:

入院2日目から15日目ぐらいまでの現実世界の記憶がない。眠っている時にたくさんの夢を見ていてそれが現実だと思っていた。23日目ぐらいまで麻痺でまぶたが開かなくて目が見えなかった。目が覚めている間はずっと幻覚を見ていた。手足は入院当初から少し動かせたらしい。

 

米国での治療とリハビリ:

結果から言えば米国で発症して治療したことは良かったと思う。当初は病院が限られるハワイ島で治療することに不安を感じていたが、しだいに問題ないことが分かってきた。日本では診断までに数日を要する例も多いようであるが、病院のERの医師は最初からギラン・バレーの可能性を考えて検査を行い、必要な治療が迅速に行われた。またリハビリの技術は日本よりアメリカの方が格段に進んでいるそうであり、ホノルルで受けたリハビリは充実したものだった。